ジャズのレッスンが自分の状態チェックに役立っている
私は、ここ7年くらい、ジャズ・ボーカルを習っています。
今のところ、どこかで披露できるほど実力があるわけではなく
あくまで趣味なのですが、
月に2回、心地よい音楽に身を委ね、思い切り声を出したり、
自分の感情を解放するのは、とても楽しいものです。
レッスンを受けていて、
これまで出なかった声が出るようになったり、
最初は全然まわらなかった口が、
曲に慣れてくると軽く歌えるようになったり、
そういう成長も楽しいのですが、
私が実は一番面白いなと思っているのは、
「自分の状態チェック」ができることです。
私が習っている先生は、
とても感覚的な(感覚が優れている)人で、
「今日はなんだかすごく走ってるわね」とか、
「なんか、今日は声が硬いわね」とか、
言うのですが、そういう時は、
「ああ、最近、仕事でもプライベートでもすごいいろいろ焦ってたなあ」とか
「(今、あの人にちょっとムカついてるから)ちょっとツンケンしてるよな」とか
歌に表れている心理状態に、非常に心当たりがあるのです。
また、自身の歌を、録音してチェックするのですが、
客観的に聞くと、自分でも全然気づかなかったようなクセや
「ああ~声が直線的で平べったい・・」といったことなどが
ありありと感じられて、
自分の今の状態を知るのに、とても役に立っています。
今日のレッスンでは、
「声がキンキン聞こえる。マイクがおかしいのかしら」
と先生が言っていて、
録音した時に、自分でも自分の声が、なんか金属のように
重硬くなっているのを感じて、
ああ、今日私はまわりに対して、こんな風に接していたかもしれない・・・と
(これも、まわりの反応から感じることと一致)
振り返りました。
歌のレッスンでなくても、
普段から続けていることなら
こういう変化を感じやすいのではないかなと思います。
例えば、料理をする人なら、イライラしていると刺激物を多く入れがちとか、
書道をする人なら、何か心配事があるときは、字がどこか落ち着かないとか、
絵を描く人なら、気持ちが落ち込んでいる時は、
その日に塗ってた部分の色が暗いとか。
私は、歌のレッスンで自分の状態に気づき、
何かよくない状態であれば、まず歌を変えてみる、
(例えば歌い方をもう少しやわらかく、やさしくしてみるとか)
そうすると、なんだか状況の方も解消していく、
ということがあります。
自分の状況チェックを、趣味を通じて行うというのは
変化に気づきやすいのと、
心の持ちようを変える以上に、具体的な解決行動につなげやすいので
個人的におすすめです。