説得力を増す!データ活用の重要性 ~RESASの紹介~
皆さんは、「RESAS(リーサス)」という地域分析ツールを知っていますか?
自治体職員の方なら、ご存知の方も多いかと思いますが、
このツールは、内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)が
2015年から提供している、地域経済分析システムで、
地域経済に関する、官民の様々なデータを搭載し、
地図やデータでわかりやすく「見える化」したものです。
と、だいぶ教科書的な説明をしてしまいましたが、
一般の人も無料で使える、それはそれはありがたすぎるシステムです!!
個人ではなかなか集めようのないデータが、随時アップデートされていってて、
どんどんデータの種類も増えていますし、操作も簡単です。
ご自身で事業をされている方にも、課題抽出や打ち手の検討などなどに
とても役立つツールだと思います。
このページから見ることができます。
↓↓↓
https://resas.go.jp/#/13/13101
今日は、「地域創生☆RESAS フォーラム2017」というイベントがあったので、
RESASのご紹介とともに、そこで改めて思った、
コミュニケーションの上ではデータなどの「客観性」もとても重要、という
(至極当たり前のことではあるのですが)そんなお話をしたいと思います。
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RESAS(リーサス)は、各都道府県・市区町村が、経験や勘ではなく、
客観的なデータに基づいて自らの地域の現状と課題を把握し、それを踏まえた政策立案等を行えるようにと、
「地方創生のお役立ちアイテム」としてつくられたものです。
特に、市町村では、問題点の抽出や、政策立案などにおいて、
まだまだ経験や勘に頼っていることが、多いのだそうです。
(ちなみにこのRESAS、今日の講演の中でも紹介がありましたが、
「自分の住んでいるところや、自分のふるさとのものから見ていく」と、
自分の実感もあるので、楽しめてオススメです。
知っている地域だからこそ、「やっぱりな」もあれば、「ええ、意外!」もあり、
結構面白くて、時間があっという間に経ちます。)
コミュニケーションという観点からいくと、
プレゼンテーションを行う時などもそうですが、やはり
「共通言語や共通認識がまだ築けていない人たちに、
自分が感覚的に思うことを伝えていくには、
データでの裏付けはかなり強力」だと思います。
同じ地域に住んでいて、問題点が共有できていて、などという場合は
まだいいかもしれませんが、
例えば東京に住んでいる私達が、ある地域を訪れて、
「この地域はこういう問題点があるので、情報発信が重要です」と提案しても、
地域の人達がその問題点にピンと来てなければ、
「はあ?ロクに知りもせず、偉そうに言いやがって!」とも成りかねません。
めちゃめちゃ嫌われてしまうかもしれません。。
でも独自調査をしたり、RESASのような公のデータを活用し、
(もちろん現地も訪れて)丁寧に分析した結果とともに問題点を指摘すると、
「そんな側面があるのか」「私達が自分で気付ていないことを教えてくれている」と
同じことを伝えるのでも、とても好意的に受け取ってもらえることが多くなります。
むしろ、正しいデータと、解釈さえあれば、
新しい課題を持ってきてもらえる方がかえって喜ばれるかもしれません。
初めて会う人達や、
あまり接したことのない人達に
新たな論点を提案する時には、「客観性」が必要。
私達はつい、自分たちの世界の常識で、話をしてしまいがちですが、
「自分たちを知らない人が聞いたときに、同じ問題意識を持てるだろうか?」
という視点を、改めて大切にしていきたいなと思った日曜日でした。